無我プレミアム2006III「戦冬」 恵比寿大会

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無我ワールド年内最後の大会 EBiS303 行って来ました。
クルーグリッド杯トーナメントとスペシャシングルマッチの藤波vs正田。

第1試合 無我プレミアムトーナメント1回戦

×竹村豪氏 (逆さ押さえ込み) 西村修


試合は終始竹村ペース。
コーナーに詰めてもロープに振っても主導権を握っていたのは竹村だったが、
ロープに振ったところを一瞬の隙をつかれて逆さ押さえ込みで丸め込まれた。

第2試合 無我プレミアムトーナメント1回戦

長井満也 (腕ひしぎ逆十字固め→タップアウト) 吉江豊×


8月のプレ旗揚げ戦と同じカード。
長井は自分より50kg以上重い吉江を何とかコントロールしていくが、
重さに潰される場面も目立つ。
そんな中で試合中盤、長井が放ったミドルキックが吉江の左肘にクリーンヒット、
吉江リングサイドへエスケープするも悶絶、絶叫。
ここから長井さんは左腕に狙いを絞るが、
キックをキャッチされてデスバレーのように落とされ、
さらにアバランシュホールドを食らい絶体絶命。
しかし、今日の長井さんはここからがすごかった。
吉江のランニングボディープレスを食らいながらも、
そのまま下から三角締めのようにして左腕を絡め取り、
そこから体重をかけての脇固め、
さらに逃げようとする吉江の体重をうまくコントロールして
逆十字固めへ移行してギブアップを奪った。

第3試合 無我プレミアムトーナメント準決勝

西村修 (逆さ押さえ込み) 後藤達俊×


後藤はひたすら場外のラフ攻撃で西村を攻め立てる。
売店まで連れ出して売店の机へたたきつけ、
売店のパイプ椅子で攻撃し、リングへ戻ると見せかけてはコーナーへたたきつけ、
さらには場外でのパイルドライバーまで繰り出した。
バックドロップは西村の激しい抵抗にあい、
コーナーへ振って串刺しのラリアットへ行こうとしたところをかわされて、
延髄切り→逆さ押さえ込み、という
西村がs天山とのタッグでG1タッグリーグに優勝したときと同じパターンで沈めた。

第4試合 無我プレミアムトーナメント準決勝

長井満也 (胴締めスリーパーホールド→タップアウト) ヒロ斎藤×


ヒロのラフ戦法に苦しんだ長井だが、同じラフ攻撃をヒロに対して繰り出すと、
最後はダイビングセントーンをかわしたところから、
ニーアタック→胴締めスリーパーと移行しタップを奪った。


正田は相手が藤波でも遠慮なし、いいことだw
客ともいいコミュニケーションw、
藤波でも遠慮なく指に噛み付いたが、
串刺しの攻撃に行こうとしたところを一瞬の隙をつかれ、
スリーパー→膝の裏をチョン蹴り→ドラゴンスリーパーの黄金パターンで勝利は藤波に。

第6試合 無我プレミアムトーナメント決勝

×西村修 (走りこんでの顔面膝蹴り→エビ固め) 長井満也


西村はいつもどおり足攻めだが、
新日時代からたまに見せていたロープ際で自分もろとも相手を場外へ落とすと、
珍しくパイプ椅子を手に取り長井の泣き所である膝を殴打。

西村が長井を監獄固めに極めながら「張ってみろ」と挑発すると、長井は下から西村を張るが、
ここで西村はすかさずマウントポジションに移行し左右のエルボーを連打。

西村がリバースインディアンデスロックから弓矢固めへ移行すれば、
長井は弓矢固めに決められたまま下から西村のあごを両手でつかみ
チンロックのようにして絞って抜け出す。

西村がスピニングトーホールドに来れば、
長井は下から張ったり、スモールパッケージに丸め込んだりするのではなく、
極められていない側の足で側頭部を蹴って抜け出す。

1発目のランニングニーアタックは西村がキャッチしドラゴンスクリューから足攻めへ。
西村が執拗に足4の字固めで絞り続けるが、長井は絶叫しつつもタップしない。
裏足4の字で西村を苦しめたあと何とかロープへエスケープすると、
西村のダイビングニーをかわし、2発目のランニングニーアタックへ、今度はクリーンヒット。
さらにうつぶせ状態の西村を胴締めのスリーパーで絞るが、西村がギブアップしない
(ここで自分は「長井、落とせ!」と絶叫w)、
長井は背が反るほど絞っても西村がギブアップしないのを確認すると
半ダウン状態へ起こして3発目のランニングニーアタックへ行きフォールし3カウント奪取。

全試合終了後


恒例の記念撮影のあとは、優勝者の長井さんの挨拶。
長井さんは終始涙声。以下、概略。
本日はこの会場までご来場いただきありがとうございました。
新日本を退団し、不安な中、プロレスも出来ない・弱い自分を無我は受け入れてくれました。
選手・フロント、それだけでなくファンの皆さんの力がなければ、
無我を日本一、世界一のプロレス団体にすることは出来ません。
これからも無我プロレスリングをよろしくお願いします。
そんなことないって。
長井さんはプロレスも出来る、新日にとどまる道もあっただろうし、
DDTなど既存の他団体でも十分活躍できたであろうところを
あえて無我を選択した、そしてそのトーナメントで見事優勝した長井さんは弱くなんかないぜ…。

総評?


とにかく長井さんの引き出しの多さには驚かされる。
吉江に潰されそうになれば、下からでもコントロールし膝十字へ移行、
腕を痛めたと見るやアームバー・各種アームロックを駆使して攻める。
西村には執拗なまでのスリーパー攻め、
スピニングトーホールドは空いてる足を使ってキックで脱出、
など「らしさ」大爆発だった。
そして要所でのミドルキック、そしてランニングニーアタック。
ちょっと前の長井さんといえば、魔界ドライバー・魔界スリーパー(首極め腕卍)、ストレッチプラム、
そしてハイパーニー空牙って感じだったんだが、
それらの技を使うまでもなく長井さんは長井さん、すばらしかった。

今日、長井さんが当たった、吉江、ヒロ、西村は、
いずれも前シリーズまでのシングル対戦で敗れている相手だが、
一気に挽回し、そして実力を見せ付けたといえると思う。

自分的には、西村を見てプロレスを見るようになったのが、
ここに来て明らかに長井さんを応援してますわw

ちなみに、レフェリーは第1,3,5試合がデューク佐渡、第2,4,6試合が北沢幹之

写真は、準決勝入場時の花道での「よっしゃ!いくぞー!」の長井さんと、
優勝決定後リングス時代の恩師とも言える北沢レフェリーに手を上げられる長井さん。