2007.11.03 無我ワールド 「BATTLE LIVE 2007」 ウィングハット春日部

まー、場所が悪いわなー。東京圏の会場のイメージで行くと酷いことに…w

試合前

ケロさんがリングに上がってから割と長々しゃべる。
例の件について何か言うかと思ったら結局当たり障りのない話。
「春日部でのプロレス興行は珍しいということで。先日ノアさんがやったのが久しぶりとか。」
「このウィングハットでは初のプロレスということで。」
「せっかく休日にこうして足を運んでいただいたのですから、
どうか思いきり声を出して応援してストレスを解消してください。
声援は選手の励みになります。」
こんな感じ。まぁ、ケロさんが開始前にこういうことを言うのは珍しいっちゃ珍しい。

第1試合

×倉島信行 (V1アームロック→タップアウト) 後藤達俊

後藤さんはいつもと違う組み立てなのは、開始早々分かった。
攻めてるところが首~肩~胸板あたりの範囲に集中。

最後はフィンガーロックでの押し合いからクラッチを切ってロープに飛んだ倉島に、
後藤さんがカウンターのラリアット→カバー→倉島2で返す
→覆いかぶさったまますかさずV1アームロック、と流れるような展開でタップを奪った。
フォールを返されてそのままアームロックに移行するのは一時サムライさんが好んで使ってましたね。

第2試合

×佐藤綾子 (シットダウンパワーボム→エビ固め) 浜田文子

序盤~中盤ちょっと佐藤がドタドタした感じで噛み合わなかったのがすごく残念な試合。
というのも中盤以降の攻防がかなり良かった。

試合が動いたのは中盤、文子がハンマースルーから下から突き上げるようなドロップキックを
かなり深く綾子にヒットさせる、これはさすがに観客にきっちり伝わって沸く沸く。
文子のスピンキックをかわした綾子がロープへ押し込んでローリングバッククラッチで丸め込むが
2.9ってところなんか会場めちゃくちゃ沸いたし。
綾子のジャーマンも1発目はちょっとブリッジが崩れて斜めに投げてしまいgdgdになりかかったが
ここは文子がすぐ起き上がって「どうした!?」と蹴りを入れたり。
2発目のジャーマンは中嶋くんばりのハイブリッジを効かせてキッチリ投げきった。
近くに落とす投げ方をしたけどブリッジ全く崩れなかったし。ここもメチャクチャ沸いた。
文子のパワーボム狙いをいったん後ろへ回ってミステリオ・ラナで返そうとした綾子だが、
ここを踏ん張った文子が天山が若手のときに良く使っていた腿を抱えての逆エビ
→逆片エビと長時間捕まえるが、綾子がタップしない。
最後はムーンサルト→2.9→シットダウンパワーボムとつないで文子がピン。

中盤以降の攻防が良かっただけに、序盤のドタドタが本当にもったいなかった。
でも、2人ともいい印象が残ったと思うなー。
文子も今日は蹴りをかなり抑えてて、オーソドックスなドロップキック数回、
スピンキック数回、ロープに振ってのフロントハイ1回、くらいじゃないかなー。
個人的には、佐藤綾子みたいに少ない技で組み立てられる選手好きだし、
浜田文子に対する評価がかなり変わった一戦でした。

第3試合

南野武&×田島久丸 (雪崩式浜ちゃんカッター→片エビ固め) グラン浜田○&維新力

なにげにすごくスイングした試合。
ちょーっち、最後に南野と維新力が空気化したが、展開的にはしょうがないか。
南野もいつも通りの小悪党ファイトを展開したけど、
もっともっと弾けていい、ちょっと遠慮してるように見えた。

セミファイナル

×ヒロ斉藤&長井満也 (M9→片エビ固め) 藤波辰爾&竹村豪氏

(竹村上昇ストーリー)きたか。

序盤はヒロさんと長井さんの老獪なタッチワークで竹村が延々つかまる展開。
ここを何とか脱した竹村が藤波にスイッチ。
藤波ローキック連打から長井をロープに振って、いきなりスリーパー→ドラゴンスリーパー
慌ててカットに来たヒロに前蹴りで前蹴りを誘ってドラゴンスクリュー。
その間に起き上がった長井にもドラゴンスクリューと1人で2人を相手にする活躍。

終盤、竹村がヒロ&長井のコンビネーション攻撃に捕まり、
長井がリング内でコーナーに藤波を押さえつけている間に、
ヒロさんがランニングセントーンからボディスラムを挟んで
セカンドロープからのダイビングセントーンを狙うが、竹村がこれを回避。
藤波さんがここですかさず体を入れ替えながら「竹村、決めろ!」と叫びコブラツイストで長井を捕獲。
この機を逃さなかった竹村がヒロにM9でピン。

タッグマッチならではの場面・駆け引きが凝縮された好試合だった。

メインイベント

×高木功 (ダイビングボディープレス→片エビ固め) 吉江豊

正直、まだメイン・シングルで高木を使うのは時期尚早だったかもしれない、と思った。
想像通りの思い思いぶつかり合いと、ゴツゴツしたフェイスロックやスリーパーなどの
シンプルな締め技での攻防で面白かったんだが、
途中で吉江が裏拳を出したところから明らかに高木が失速。

最後は左右の裏拳からダイビングボディーにつないで吉江がピン。
前の試合がみな良かっただけにちょっと内容としては厳しかったかなー、と。

試合後

藤波さんが〆の挨拶。いたって普通の内容。というわけで、特に例の件には触れず。
「今日は様々な団体の選手に参加していただきました。
これからも色々な選手に上がって欲しいと思っています。
今後とも応援よろしくお願いいたします」的な。

田島と南野が猛スピードでロープを外していたのに萌え(違っ)

雑感

どうしても征矢が抜けたことで、なんていうか1興行の中での波に欠ける感は否めないんだけど、
今年の3月前(征矢デビュー前)に戻ったと思えば…。
試合自体のレベルは相変わらず高かった。
特に心配だった無我ワールドの選手が絡まない第3試合も面白かったし。
「とりあえず征矢もいないし次は見に行くの止めるか…」なーんてことはありませんでしたw