2007.12.03 無我ワールド「FINAL MUGA ~飛龍継承~ DRAGON CUP!」大阪

とりいそぎ。

第1試合

○倉島信行 (腕ひしぎ逆十字固め→タップアウト) 黒影×

倉島が打撃・タックル合戦などに付き合いすぎずに、うまくグラウンドを長引かせたのが効いたか。
倉島が打ち負けて黒影がロープに飛んだところを、倉島がカウンターのスピアー気味のタックルで捕獲し、
そのまま胴をクラッチしてノーザンライトスープレックスホールド→カウント2。
さらに倉島が追い討ちのバックドロップを2連発、これで「カバーしてピンかなー」と思ったら、
なんとここで倉島が腕ひしぎへ移行し黒影がたまらずタップ。
最後、いい意味で裏切られたし、北斗原爆→岩石2連発の畳みかけもよく、面白い試合でした。

第2試合

グラン浜田&青柳政司&○高木功 (パワーボム→エビ固め) えべっさん×&くいしんぼう仮面&ミラクルマン

最初は浜田&高木&ミラクルマン vs 青柳&えべっさん&くいしんぼう仮面、だったのが、
キャメルクラッチを決めている浜田パパの顔にミラクルマンガいたずら書きしたことからヒートアップ。
ミラクルマンが「うちらは大阪プロレスなんだよ!」とのアピールにより上記のカードに変更に。
浜田パパの顔のいたずら書きでタッチするときも高木&青柳は笑いをこらえていて顔を見れずw
うまく温まったけど、ちょっとフィニッシュが唐突だったかなーと。

第3試合 クルーグリッド杯 DRAGON CUP 一回戦

×ヒロ斉藤 (ジャックナイフ式エビ固め) TAJIRI

ヒロのねちっこい攻めに対して、TAJIRIも同じ土俵に乗ってメキシカンストレッチや
スリーパー、尻餅状態でのコブラツイストなど繰り出して、応戦する展開。
レフェリーを巻き込んでの揉み合いでレフェリーが悶絶してる間に、
ヒロの前方回転エビ固めをグリーンミストでクリアしたTAJIRI
すかさずジャックナイフ式エビ固めで3カウント。
ヒロさん、珍しくリングを降りてからマットを叩いて悔しがってました。

第4試合 クルーグリッド杯 DRAGON CUP 一回戦

×竹村豪氏 (ゴーフラッシャー→片エビ固め) 潮崎豪

めっちゃめちゃスイングした試合。
雪崩式ブレーンバスターの打ち合い、潮崎が雪崩式フランケンシュタイナーを繰り出せば、
ムーンサルト狙いでコーナーに登った潮崎を竹村が追撃して
雪崩式リバースフランケンシュタイナーに切り返したり。
竹村が潮崎を場外へ送り「トペだな…」と思わせておいて、
潮崎がエプロンに上がってくるまで待ってエプロンへ出てエプロンを走っての浴びせ蹴り、
これで場外で完全に動きを止めてトペ。
2人とも逆水平、ラリアット得意な選手なのでその辺の打ち合いもすごくいい。
最後はチョップのバリエーションで勝る潮崎が打ち合いを制して、
豪腕ラリアットからゴーフラッシャーにつないでピン。

試合後、竹村が指1本立てて握手してました。

第5試合 クルーグリッド杯 DRAGON CUP 一回戦

藤波辰爾 (ドラゴンスリーパー→タップアウト) 高岩竜一×

高岩はヴァンダレイ・芝モード。ひたすら藤波の左腕を狙い続ける。
ロープに振られてのスリーパーで捕獲され
ドラゴンスリーパーに移行されてアウトだなー」と思ったら、
ドラゴンスリーパーに来た腕を脇固めに切り返したり。
最後はドラゴンスリーパーでタップ。
高岩のこのモードは確かに上手いんだけど、攻め切れる印象がないのはどうしてなんだろう…。

第6試合 クルーグリッド杯 DRAGON CUP 一回戦

×[前年度優勝者]長井満也 (ダイビングボディープレス→片エビ固め) 吉江豊

25分超の熱戦は長井が終始攻めていたが、肝心の陸牙を2でクリアされ失速。
その後も、ストレッチプラムで完全に捕獲したが、タップしないのに業を煮やした長井が
片エビ固めに移行すると吉江が2でクリア。このあたりから吉江が徐々に蘇生。
長井のキック攻勢の中、蹴り足をキャッチした吉江が、あの巨体からは想像できない
美しいフォームでドラゴンスクリューで抜け出す。
さらに新日時代から大一番でしか出さない腹に乗せての投げっぱなしジャーマンで長井の動きを止める。
最後は左右の裏拳を合計6連発し、ボディースラムからダイビングボディープレスにつないでピン。

雑感

前年度覇者の長井が前年1回戦で破っている吉江に破れ、
大ベテランのヒロ斉藤TAJIRIに破れ、
キャリア14年の竹村がキャリア4年に満たない潮崎に敗れる、
こう捉えると波乱といえば波乱だけど、全く予想がつかない範疇ではなかったので、
そういう意味ではなかなか楽しめたかなー、と。
とりあえず、13日の後楽園で準決勝の組み合わせを当日くじ引きで決めるそうなので、楽しみ。