ほん

先日ふらっと本屋さんに寄ったときに、加藤寛一郎先生の新刊「航空機事故50年史――第一人者がはじめてすべてを明かす」(講談社+α文庫)が出ていたので購入。マンガ・雑誌じゃない本を買ったのは結構久しぶりかも。

自分が大学生のとき、通学ルートに「新宿-八王子」って区間があって京王線だと始発駅から終点までなので、電車を選べばたっぷり40分以上座って行けてたんですね。あのときはフィクション・ノンフィクション問わず読みまくってましたねえ。特に読んでたのは、フィクションではシャーロックホームズ、ノンフィクションでは日本の現代政治関係(ハマコーさんとか、後藤田正晴先生とか)、それと加藤寛一郎先生と坂井三郎さんの飛行機関係の本でした。あーあと、意外なところでは小室みつ子さんとかも好きでした。

加藤寛一郎先生の著作は批判があるのも事実ですけど、誰も読まないような事故報告書なんかを上手く噛み砕いて縦書きの本にしたり、いろんな歴史的なパイロットに航空工学者の視点を交えながらインタビューするっていう、そういう間口を広げた功績はすごいんじゃないかなー、と。飛行機とか飛行機事故とか興味あるって方はぜひご一読を。故障や突風などからどうやって生き延びたかの体験談を集めた「生還への飛行」、操縦に武道的な極意はあるのか探る「飛行のはなし 操縦に極意はあるか」なんかが自分は好きです。