涌井の2億円は低い評価なのか軽く検証してみる

この辺↓から主な先発投手の年俸を抜き出してみる。
http://www.sanspo.com/baseball/professional/data/10/salary/top.html

ホークス

杉内 3億5000万(5000万↑)
和田 3億3000万(1億2000万↑)

ライオンズ

石井 1億9000万(→)
岸 1億2000万(→)
帆足 1億1000万(2400万↑)

マリーンズ

渡辺 1億4000万(→)
成瀬 1億3000万(3000万↑)

ファイターズ

ダル 5億(1億7000万↑)
武田勝 1億3500万(4500万↑)

バファローズ

金子 1億5000万(7200万↑)

ゴールデンイーグルス

岩隈 3億(→)
田中 2億(2000万↑)

セ・リーグは1億5000万以上の先発日本人投手はヤクルト石川と、
なぜか異様に高いベイスターズの三浦・清水くらいしかいない。

こう見ると涌井の2億が低いというよりもダルの5億が突出して高いだけ、ともいえる。
ダルは前期が3億3000万+出来高だったものを出来高を取っ払った上で5億にした。
これは一説によればメジャー移籍を前に単年契約かつ成績に左右される分を排除した、とも。
杉内・和田も高いがこれは日本シリーズ進出は逃したもののリーグ優勝はしていることをある程度差し引く必要がある。
ただ確かに岩隈よりも1億円低いというのは個人的には引っかかる。
涌井の契約は2億+出来高といわれているが、出来高部分がどの程度振れるかは不明。
しかし、ライオンズとしては前期の2億+出来高は前々期の16勝で最多勝+沢村賞という成績ベースの金額で、前期は通年の成績が下がった上に8~9月の不調っぷりはV逸戦犯と言われても仕方ないほどだ。もちろんここ数年の課題であるリリーフ陣の不調・人手不足で疲労等々あること・5年連続二桁勝利というのは差し引いてあげないと可愛そうだ。さらに前々期と比べて防御率が大幅に悪化しているのも見逃せない(前々期2.30→前期3.67)、涌井の前期の防御率3.67はリーグ10位で上にあげた涌井よりも年俸が上の投手たちの中で一番悪い数字だ。その結果が球団側が提示した現状維持なんだろう。

ぶっちゃけ涌井が5点リードの9回だけで5失点してそのあとのシコースキーが見事に救援失敗して落とした試合をちゃんと取ってればリーグ優勝してたわけで2億5000万~3億くらいにはなってたんじゃないかと思うんだが…、まああれは継投ミスという可能性もあり何ともかんとも。

一方で、V逸とはいえ優勝寸前のある意味非常に好成績だったため大幅減は西口・中村・G.G.佐藤くらいで、そのダウン分合計くらい片岡と栗山が上がってる。他にも中継ぎやら帆足やら控え~レギュラー奪取気味な野手陣が地味に上がってて実は球団として全然余裕がないのも大きいのかもしれない。もちろんそれを涌井1人におっかぶせるのは酷すぎるが。

個人的には2億はそのままで出来高部分でなんとか妥結するしかないと思うが、まずは調停が受理されるかどうかですなー。さすがに放出するのは痛すぎるのは西武フロントも分かってるだろう、セ・リーグへ行ってくれればまだいいが間違いなく携帯屋が取りに来るだろうし。

結論

特別低くはないが、もう少しあげてもいいんじゃないか?