1.28 無我2007 First Journey 最終戦 後楽園ホール

観戦行ってきました。今年のプロレス生観戦初め。

試合前


所属選手+正田+クォーターメインが無我ジャージで登場。
まず、入門生の紹介。
そして、ネコさんの一周忌ということで選手・観客で黙祷。
そのあと西村とケロちゃんが残り、川田を呼び込んで、
観客の子供のくじ引きにより2人のシングル対決が3分10ラウンドのラウンド制に決定。
西村、小さくガッツポーズ。

第1試合 ○HIROKA (ムエルテ・デ・クリストー→片えび固め) マルセラ×


正直、あとの試合が心配になるくらいいい試合だったと思う。
大技の攻防が好きな人にはたまらない試合だったんじゃないかな、と。

噂どおり飛ぶばっかりじゃなく、グラウンドもそれ以外の駆け引きもかなり良かった。
フィニッシュは Lanakila-H (LSD II かw)からムエルテ・デ・クリストへつないでピン。
ムエルテ・デ・クリストはクリスト(十字架吊り)の状態から、
クラッチを足に持ち替えての自分は尻餅をつく形でのフェイスバスター。
持ち上げるときのクラッチタイガースープレックスではなく、ドラゴンスープレックス(フルネルソン)の「どどん」と言った方が分かりやすい人もいるでしょうか?w

第2試合 ○ミスター雁之助 (ローリング・バック・クラッチ) バック・クォーターメイン×


バック・クォーターメインは今シリーズの開幕戦で西村とタイトルマッチをして負けている、
西村戦を要求している雁之助的には負けられない試合。

とまどっているのかなかなか組み合わないクォーターメインに、雁之助が「来いよ!」と。

中盤、クォーターメインがブレーンバスターから起き上がりこぼし式に、
長い滞空時間で旋回も加えたブレーンバスター(垂直じゃないのでタッチアウトと同型ではない)。
ここを受けきった雁之助がクォーターメインのパワーボム狙いを雁之助クラッチで切り返し、丸め込みを連発、
最後はクォーターメインの攻撃を上手くすかした雁之助がローリング・バック・クラッチ(後方回転足折固め)で決めた。
マスコミとか公式はジャパニーズレッグロールクラッチと書いてるけど、
・ジャパニーズレッグロールクラッチ→うつ伏せの相手の両脇に足を差し込んで半回転させてブリッジでフォール。
・ローリング・バック・クラッチ→相手の背後を取り(時にはロープまで押し付けて反動で)後方回転してブリッジでフォール。
だよねぇ?

第3試合 ○竹村豪氏&正田和彦 (M9→片えび固め) マイク・"スイシーダ"・セグラ&アルカンヘル・デ・ラ・ムエルテ×


第1試合同様、重い打撃の攻防あり、飛び技ありの試合。
途中竹村のドラゴンロケットが本部席のネコさんの遺影に直撃し、
額のガラスが割れるハプニングがあった模様(対角だったから詳細は見えず)。

フィニッシュは、仰向けのアルカンヘルの両足を正田が掴み後ろへ倒れこんで勢いをつけて、
そのまま竹村が担いでのデスバレーボム、
正田がアルカンヘルをジャーマンで担いだところへ竹村のミサイルキック、
そして、M9でピン。
普段のなかなか決められない竹村から考えると、
正田のアシストあってのフィニッシュだったかなぁ、と。


クリーンに握手して試合開始…と思いきや、グラン浜田がその場飛びのドロップキックで奇襲。
エルボー連打でコーナーへ詰めていきなりのスイング式DDT
藤波もドラゴンスクリューを連発して反撃、このときにグラン浜田が足を痛めたようで、
7分ちょっとと短い試合にもかかわらず浜田は明らかに後半は動きが落ちてたかな。
フィニッシュのドラゴンスリーパーは浜田がなかなかタップせず、
藤波は極めたまま立ち上がり浜田の背を反らせたりして、ようやくフィニッシュ。

第5試合 △西村修 (3分10R 時間切れ引き分け) 川田利明


序盤、西村は川田の打撃をことごとく両腕でガード、勝ちに行ってるなぁと思いました。

川田のバックドロップに西村も珍しくバックドロップを繰り出したり。

終盤西村の2分に及ぶ足4の字、丸め込み連発、でも決まらず、
川田の垂直落下式ブレーンバスターでも決まらず、
最後は足4の字→裏足4の字の攻防のままタイムアップ。

川田はインターバルにしきりにレフェリーにあと何ラウンドか確認してたのが印象的。

正直言って、西村は自分が有利だと公言したルールで勝てなかった以上、
この引き分けは西村には負けに等しいと思う。
まぁなんだ、次は60分1本勝負でやれw

第6試合 ○長井満也&吉江豊 (2-1) 後藤達俊&ヒロ斎藤×

1本目 ○吉江豊 (ダイビングボディープレス→片えび固め) 後藤達俊×


後藤&ヒロ組の奇襲で始まる。
ヒロと長井がリング外でやりあう中、吉江がボディーアタック、
オクラホマスタンピード、からダイビングボディへつないで、速攻で決めた。

2本目 ×吉江豊 (バックドロップ→片えび固め) 後藤達俊


長井が引き続きヒロを分断し続ける中、
吉江がバックブローなどで後藤を攻め立てるが、
突如蘇生した後藤が吉江の突進をかわしてバックドロップ一閃。

3本目 ○長井満也 (陸牙→片えび固め) ヒロ斎藤×


完全グロッキーで大の字の両者、2本目以降は前の最後に試合の権利があったもの同士で始まるので、そのままスタート。
先に蘇生した吉江が何とか長井とタッチ。
長井はフライングニールキックを後藤へ。
ヒロと後藤の連携攻撃に苦しんだ長井だが、
ヒロの攻撃を上手くかわすとキャプチュードへ。
吉江がボディスラムで追い討ちをかけて固定しているところへ、
必殺のランニングニーアタック。

試合後


ケロちゃんから「今日の挨拶は最後見事に締めた長井選手にお願いします」とマイクを渡された長井、
長井「挨拶の前に言いたいことがあります、川田さん! まだいるんだろ! 上がってきてくれよ」
しばらくして川田が登場、
川田「俺はな、西村の足4の字食ってんのに来たんだぞ」
長井「このリングはな、どっかと違ってくだらないマイクはいらねーんだよ。このリングに上がった以上は俺と勝負してもらうからな! シングルだ」
川田「俺とお前が始めてぶつかったころの気持ちでやるからな」
二人がっちり握手。
川田が引っ込んだあと、長井さんがこれからも無我はどんどん前へ前進するので応援よろしく、と。

無我恒例の記念撮影はなし、選手入場式もなし(これはネコさんの追悼式あったからかもしれんが)、
お見送りは吉江だけ。
んー、ああいうサービスは続けて欲しいなぁ、と思うんだけど。
いえ、別に吉江のお見送りが不満なわけじゃないですよ?w
記念撮影すると参戦選手のギャランティ増やさないといけないってんなら別だけど、
そういうサービス精神は続けないと、今応援してるファンががっかりしちゃうからね。

全体を通して…


第1,2試合のHIROKA、マルセラ、雁之助あたりがどんなもんかと思ってたんだが、
グラウンドもレスリングの攻防もきちんとこなせる良選手たちだし、
今後もチャンスがあれば無我に上がって欲しいと思える内容だったと思う。
雁之助にはぜひ意地でも西村戦を実現して欲しいと思う。
もう乱入でも試合後に襲撃でもいいよ、西村にグダグダ言わせずにやる、くらいでいいと思う。

第3試合は、もちろん正田のアシストが光った試合だったが、
ルチャの選手として日本でも評価のあるアルカンヘルからピンを取った竹村を素直に称えたい。
竹村はタッグではいい味を出すんだよね…安沢と組んでたときも結構良かったし、
ヘビーの選手ばかりの無我では難しいかもしれないが、今度はシングルで大物食いを見せて欲しい。

第4試合はベテラン2人のコンディションがイマイチだったな、と。
ドラゴンをあのコンディションで出すくらいなら、ドラゴンはスポット参戦にして、
将来への投資だと思って倉島を出してもいい、とおいらは思いました。

第5試合、川田は完全にラウンド制に飲まれてしまった感じ。
ただ後半は時間を頭に入れつつ攻めているのが分かる感じだったので、
次に西村とラウンド制で再戦すると、ひょっとするとひょっとするかもしれない。
ただやはり川田は大きな波というかうねりの中で見せ場を作っていく選手だと自分は思うので、
ラウンド制はあっていないかな、というのが正直なところ。
長井とのシングルはぜひ60分1本勝負でお願いしたい。

メイン、1本目、2本目は突然終わりすぎて、客席からもエ~ッっという声が。
ヒロさんと後藤さんはともかく、吉江・長井はシングルのほうが良さが出てたなぁ。
いや、もちろんタッグが下手というわけでなく、
2人とも実はグラウンド技術でかなり見せ場を作れる選手なのに、
タッグだとグラウンドの攻防に入りにくいんだよね。

というわけで、前半3試合◎、後半3試合が△~○、って感じかな。
で、帰りの列車の中で思ったんだが、
前半3試合はレフェリーがデューク佐渡、後半3試合が北沢さんだったんだよね。
それが評価に影響してないと思いたいな。
結構いろいろ言われることの多い北沢さんのレフェリングだけど、
おいらは嫌いじゃないしね。