2007.4.7 無我2007 M-STAGE 清水マリンビル

チャボ・ゲレロ日本引退シリーズの3興行目、行って来ました。
場所的には清水の内湾沿いで、清水駅からバスで10分程度で9時過ぎまで1時間3本以上あるので、
そこそこ好立地かな。
客入りは8割くらい。

公開練習 ○吉江豊 (逆えび固め) 征矢学×


練習なので5分いっぱいやりましたが、
4分過ぎのところで征矢がタップしたので一応メモ。

征矢、バックボーンはしっかりしてるそうなので、どんな感じかと思ってたのですが、
正直今年初頭までの悪いときの倉島と比べたら全然動けてると思います。
入場してきたときに、まだ体つきがプロレスというよりはレスリングの体つきの感じだったので、
ちょっと不安がよぎったのですが、全然関係なし。

吉江のレッグロックはちゃんと足首をひねって脱出していたし、
倉島の悪いときのように序盤~中盤なのにベチャーンと動きが止まってしまうこともなく、
いい感じだと思いました。

第1試合 ○MAX宮沢 (アームバー) 倉島信行×


攻め込まれる場面があったけど、MAX宮沢が終始余裕を持って試合を運んでいたように見えました。
特に攻めているときの余裕たっぷりの表情が印象に残りました。

そしてそれより印象に残ったのが、倉島よくなった…。
ダウンしててもちゃんと相手を見続けてるし、
タックルでロープへ押し付けてからの攻めの展開を2つほど見せた。
1つはロープの反動を生かしてスロイダー→逆十字、
もう1つはロープの反動からファイアーマンキャリー。
打撃で一方的に押し込まれる場面も減って、エルボーできっちり返してたし、
今後がちょっと楽しみになってきました。

フィニッシュはストラングルホールドγ風のアームバーで倉島がタップ。

第2試合 ○チャド・マレンコ (レフェリー暴行による反則) グラン浜田×


チャドはベーシックなレスリングにラフを交えつつ試合を組み立てる感じ。
雪崩式フランケンシュタイナー、スイング式DDTでペースを握ったグラン浜田だったが、
チャドは場外でペースを奪い返して、客席でもリング内でも徹底したイス攻撃。
これにキレたグラン浜田がイスを奪ってチャドに攻撃、
止めに入ったデューク佐渡にも攻撃したところで反則裁定。

ゴング後も両者収まらず暴走。

第3試合 ○長井満也 (コーナートップからの空牙→片えび固め) 後藤達俊×


なんとか場外戦に持ち込もうとする後藤を、今日の長井は徹底拒否。
ロープの間から場外に出そうとしてロープを堅くつかんで許さず、
落とされても即戻り、なんてことが3,4回。

後藤がラリアットを数発繰り出したところで長井がたまらずエスケープ。
追いかけた後藤がイスで滅多打ちにするがなんとかリング内へ。
しかしここからキックでペースを取り戻した長井が
キャプチュードから陸牙へつないで勝負が決まったかと思ったが、
後藤の足がロープにかかっていてフォールが認められず。
そこから長井が後藤を起こしにかかる一瞬の隙をついて、
後藤がバックドロップを繰り出すが長井がリバースで返して、
そこからトップロープからのダイビングニーアタックへつないでピン。


チャボは本当に何でも出来るなー、って感じ。
打撃も一発一発が重いし、キーロックなども繰り出し、
西村とのサーフボードストレッチからの力比べでも上手さを見せた。
藤波がドラゴンスクリュー→足4の字で絞って渡せば、足攻めを引き継ぐし、

最後は張り合いから一転して竹村の突進をすかしたチャボが
いきなり高速ジャーマンを一閃。
西村も普通にコーナーに控えててカットに行くまもなく試合が決まった。
ジャーマンというと高山のエベレストジャーマンや、
中嶋勝彦の独特のゆったりした高い軌道のジャーマンを最近見慣れているせいか、
あの高速・低空で叩きつけるジャーマンはあれはあれで説得力があった。

その他


MAX宮沢は自分の試合後はセコンドについてたんだが、
本当に真剣なまなざしで試合を見てたのが好印象。
征矢は期待出来そうだし、倉島は良くなってきてるし、
チャボの試合は1つ1つの動きがすべて新鮮さを持って私の目に映ったし、
なかなかいい興行でした。