情と理

ウチの職場は以前は「好きなときに休め」ということで、GWと年末年始以外の一斉休暇はなかったんですが、今年はエネルギー効率がいいとかでお盆の14日・15日が一斉休日になりました。
そんなわけで、自分は11・12・13日もお休みにして、先週の土曜から来週の日曜まで帰省しています。

特に理由はないんですけど、今回の休暇はちょっと非IT的なことに重点を置いてみようと思い、分厚い文庫本を2冊持ってきました。故後藤田正晴先生の「情と理 -カミソリ後藤田回顧録-」を読んでいます。新刊で出た当初に読んだのですが、もう内容もだいぶ忘れてるのでかなり新鮮です(滝汗)。

それにしても、こういう一本筋の通った方の話、それも自著ではなくオーラルヒストリーのがまた良くて、発言の一つ一つに重みがあります。まだ上巻の7割程度しか読み終えてませんが、組織運営に対する当たり方とか、一般の人間でもうなずけるところもいくつもありますし、ところどころ暴露話もあったり、中曽根さんが内務省から戦時中は海軍へ行ったことに対する本音もあったり、面白いです。
「決裂してもいいときと、最後は何とか話をまとめたいときでは行かせる人間を使い分ける」とか、「自宅に誰か来ても上げない」とかとか、理由もちゃんと書いてあって、ほんと面白いですよ。インタビュー形式なので、普段ノンフィクション読みなれてない人にもオススメかも。