ハドソン川

奇跡の米機不時着「衝撃へ用意を」 元空軍の機長、冷静

アメリカのニューヨークのど真ん中(長州力は関係ないw)で飛行機事故があったんですが、
ハドソン川に不時着水し乗員乗客150人あまりが全員生還したとのこと。
重傷者も骨折が1名とかで、他は零下6度の気温の中、
川に足が浸かりながら救助を待っていための低体温症くらいのものとのこと。

事件の発端は離陸時のバードストライク(ジェットエンジンが鳥を吸い込んでしまう)。
2基中2基のエンジンで同時にバードストライクが起こったようです。

どうやら今回の結果にはかなりの幸運が重なったようです。
・近くに不時着水可能な川幅約1kmのハドソン川があった・絶妙な不時着場所の選択。
・低速で全エンジン停止状態での大きな旋回で失速しなかった。
・管制の指示した空港まではたどりつけないと判断した勤続29年・元空軍戦闘機あがりの機長の判断。
・都市部の川に不時着したため、観光船や市消防船、市警のヘリがすぐに駆けつけ救助が早かった。

バードストライク自体は日常的に起こる可能性があって、
空港では空砲なんかで追っ払ったりしてるわけですが当然限界があり、
今回のような事態はともかく、
インシデント(事故の一歩手前)は結構おきてるわけです。

飛行機嫌いの人を不安にさせるようなことを言ってみると、
旅客機は「100%万全」で飛んでることはまずないそうです。
チェックリストで「コレが×でもコレとコレに問題なければOK」みたいなのがあって、
それを満たすようにはなってるとか。

まぁ、飛行機は同時間の搭乗で比較しても、
自動車より全然安全な乗り物なわけで(少なくとも統計学的には)
我々一般人はせいぜい信頼して乗るしかないんですけどね。

そしてこの機長はつくづく素晴らしい。
http://www.asahi.com/international/update/0116/TKY200901160135_01.html
機長は最後に2回機内を歩き、残った人がいないことを確認して避難したという。 
マニュアルで定められた事故時のルーチンなのかもしれませんけど、
それにしたってこういうことを冷静にこなすのはすごい。